メンズファッションの勉強に読んだ本【クラシックスタイル中心】

メンズファッションの勉強に読んだ本【クラシックスタイル中心】

この記事ではメンズファッション、特にクラシックスタイルについての理解を深めるべく読んだ本を紹介します。

普段から本を読むタイプですが、ファッションに関しての本はあまり読んできませんでした。服を探して買って着ることや、インスタグラムなどSNSで情報収集することで満足していたからだと思いますが、やはり本から得た知識は記憶に定着するなとつくづく思います。

中古でしか手に入らない本も多そうな世界ですが少しずつ収集していこう。

まだ紹介している本はわずかですが読んだら更新していきます!

目次

メンズウェア100年史|キャリー・ブラックマン

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20世紀のメンズウェアの歴史を写真を交えて解説している本。

20世紀初頭のエドワード7世やエドワード8世(プリンス・オブ・ウェーズ)のロイヤルファッション、一次二次世界大戦の軍服、テニスなどのスポーツウェア、モッズやヒッピーなどのサブカルチャー、映画や音楽のスターが纏うファッションなど、20世紀の時代の流れとメンズウェアの変化が見て取れました。

「メンズウェア100年史」とあるだけに、変化の多い20世紀のメンズウェアの歴史を学ぶにはもってこいの本だと思います。

この本を見て特に驚いたのは1920~30年頃のスポーツウェア(いわゆるクラシックスポーツスタイル?)のかっこよさ。襟付きシャツにセーターにホワイトフランネルのスラックスでテニスをしていた時代があるなんて今のスポーツウェアからすると考えられない。

現在の機能的なウェアと多様なスタイルもいいんだけど、クラシックスタイルは粋でかっこいいなと思いました。

男の粋を極める 装い歳時記|赤峰 幸生

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赤峰幸生さんはメンズファッション業界の大御所。現在はクラシックウェアのブランド「AKAMINE Royal Line」を展開し、クラシックスタイルについて語るYouTubeでも人気の方です。

「男の粋を極める 装い歳時記」は春夏秋冬それぞれの季節における赤峰さん流の着こなしを語るエッセイ本。季節毎にスーツ生地の選び方や色使いなど、クラシックスタイルを勉強したい私にとってためになる内容ばかりでした。

特に印象的だったのは、赤峰さんは自然の色からヒントを得て服の色使いに落とし込んでいるということ。秋には「枯れた野山のベージュ色に、熟した柿を思わせるオレンジを効かせた装い」など、自然の色と服の関係を意識したことがなかった私にとっては目から鱗でした。

YouTubeで著者が多摩川の河川敷を散歩して色探しをしている動画を拝見しましたが、私ももっと自然の色に目を向ける習慣をつけようと思っています。いや、思っているだけではなくやろう。

着るか 着られるか 現代男性の服飾入門|穂積 和夫

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穂積和夫さんはイラストレーターとして活躍しつつ、ファッションや車に関する著書を出版。日本のアイビーの先駆者としてメンズファッション誌に寄稿もされていたようです。

「着るか 着られるか」は1964年に出版されていた著書が2017年に復刻されたもの。アイビールックは日本では60年代に流行したのでまさに流行真っ只中の出版。

副題に「現代男性の服飾入門」とあるだけに、「男はなぜおしゃれをしなければならないのか」という問いから始まり、背広、ズボン、シャツ、ネクタイなどそれぞれのアイテムの型やシルエットが解説されています。これは粋、これは不粋とハッキリと意見を述べる様が痛快なエッセイ本です。

赤峰幸生さんの著書の後にこちらを拝読したところ「違い」が見受けられました。穂積さんはズボンは浅い方がかっこいいと書いてありましたが、赤峰さんは深いものをおすすめしており、アイビールックが専門の穂積さんとクラシックスタイルが専門の赤峰さんのスタイルの「違い」が現れています。

影響を受けたスタイルによって好みが変わるわけですから、歴史を学びつつもそれに固執せずに自分が思うかっこいいスタイルを見つけていきたいと思いました。

アイビールックを学びたい方はもちろんですが、私のように赤峰幸生著「男の粋を極める 装い歳時記」と合わせて読むと違いが見てとれて面白いと思います。

ダンディズム 栄光と悲惨|生田耕作

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ダンディの元祖と言われる「ボー・ブランメル」の生涯と行動を辿った本。どのような時代に生まれ、どのような生活を送り、どのような人と関わり、どのように行動したかが記されています。

服屋の店員との会話の中や、ファッションの歴史を学ぶ中で話題に上がることがあるので存在は知ってはいたものの、より詳しく知りたいと思いこの本を手に取りました。

ブランメルに対して服装に執拗なまでにこだわるイメージは持っていましたが、傍若無人な態度を取り、自分以外には不感無覚であったことは非常に興味深く思いました。彼から学べる点があると同時に、同じことはできないな〜と思う点もありましたね。

「ボー・ブランメル」、「ダンディズム」について知りたい方は是非一読をおすすめします。とても面白いです。

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